パラオに行ってきました。今回もパラオで一般的なダイビングではなく、むっちゃディープなダイビングをしてきました。

今回も利用したサービスは「サザンマリンダイバーズ」で、メインのガイドは拓ちゃんこと白石拓巳氏。今回も引き続き熱い魚を紹介してもらいました。

実はパラオに来た目的は2つありまして、1つはナイトダイビング、もう1つはカキイロヒメボウズハゼを見ることでした。

ハナミノカサゴの稚魚

AQUASのまっちゃんや、元サザンのスタッフで、現在SOUTHERN MARINE LABORATORYの代表者の坂上治郎氏(ぢろーさん)に、「やばいで?。パラオのナイトは」と言われていたので、今回の日程もそのナイトダイビングにあわせて予定を組みました。ちなみにぢろーさんは、8月のNHK「ダーウィンが来た!生きもの新伝説」で放送された「ドキュメント! 謎の魚 大乱舞」の回でイレズミフエダイより目立っていた人です。(「ダーウィンが来た!」の中でも視聴率がよかったみたいです。先日も再放送があったしね)

ダークバスターで魑魅魍魎を集めるサザンのナイトは他とはちょい違い、月や潮を見ながら潜る時間を決めるというスタイルです。よって午前1時に外洋にエントリーっていうこともありますし、ナイト3本っていう日もありました。今回の日程で選んだのは新月前の日程。これが、本当に熱い。「なんやコレ?」っていう魚がわんさか。外洋に面しているところなので、得体の知れない深海魚や透明な稚魚が出てきました。いつもは、ナイトダイビングより酒にダイブ!!と言っている私ですが、今回ばかりは「もう1本行っていいですか?もう1本!!」とリクエストを出す始末。噂に違わず面白かったです。

ダークバスターを何個か使い、プランクトンをおびき寄せ、それを食いにきた稚魚の写真を撮るのですが、フォーカスと露出をあわせるのが難しい、難しい。失敗作ばかりでした。距離感が全然つかめない。ナイトでのターゲットの1つであるエキオドンも春雨みたいなくせに、全然ファインダーに入ってけえへんし。再チャレンジが必要ですね。

その中でもぢろーさんはピント・露出がばっちりな写真を撮っていたのですごいなぁと関心していたら、ぢろーさんに

「えっ、きたちゃん、未だにD70使っているの?ダメだよ、そんな貧乏学生がつかうようなカメラ使ってちゃぁ?。拓じゃあるまいし」

って言われちゃいました・・・orz

しかし、後日ぢろーさんが、無茶苦茶反応した写真がコレ

ハタの稚魚

ハタの稚魚の生態写真。「ハタの稚魚の生態写真なんてほとんど撮った人いないんと違う?論文で使ったらちゃんと撮影者きたちゃんって書くからその写真頂戴。でも悔しいなぁ?。何回も潜っている俺でも撮ってないのに。しかもD70で・・・」と言っていました。私にはいまいちその価値がわかりませんでしたけどね。

そんな毒舌を吐くぢろ?さんにはD-2000をパラオ滞在中ずっと貸していただいたので感謝しています(それも自分は自分が日本に帰国されたにもかかわらず、快く貸してくれました)。来週末からのエスペランスもよろしくです!!

他にもこんな写真が撮れました。着底前だからなんの稚魚かほとんどわからんけど・・・

エキオドンsp.
エキオドンsp.

ハギの稚魚
ハギの稚魚

エソの稚魚
エソの稚魚

イトヒキアジの幼魚
イトヒキアジの幼魚

タコの捕食
タコの捕食

興味あります?あんまり興味のある人いないかな?

2つ目の目的であるカキイロヒメボウズハゼはえらい苦労しました。

カキイロヒメボウズハゼ

今回は台風が近づいていたみたいで、天候は雨ばっかり。ブルーコーナーから帰るときもえらい目にあいました。カキイロヒメボウズハゼは渓流に住んでいるので、その雨でコンディションがガタ落ち。なかなか渓流ダイビングができませんでした。一度試しに行ってみたのですが、

濁流

透明度0cmですわ。0cmでっせぇ?伊豆の春濁りより酷い。目の前に手をかざしても見えへんほどの濁りです。

しかも潜るポイントに行くには1時間山道をトレッキングをしないといけないのでショックは倍増。なんかのトレーニングじゃあるまいし・・・

カキイロヒメボウズハゼのいるポイントまでの道のり

ちょっと拓ちゃん、これって道かぁ?

潜れなかった日はホンマにテンションが直角に下がりましたわ。肉体的・精神的な疲労がたまりまくりました。

でも日頃ええことをしてるからか(?)、最終日に無事カキイロヒメボウズハゼを見ることができました。しかも柿色をバリバリに出してる個体もいたし。

カキイロヒメボウズハゼ

カキイロだけでタンクと時間を使い切ってしまい、ヒノコロモボウズハゼを見ることができなかったのは残念ですね。カキイロもうまく撮れなかったので、次回に・・・はっ、サザン商法にやられてるやん(笑)

最終日にカキイロを見れてムッチャうれしかったんですが、実は屋久島でも見れるよという情報がtwitter経由で入ってきました。日本では屋久島で1例のみ採取できた幻のハゼって聞いていたのに・・・(涙)

ナイトや渓流以外にももちろん普通(?)のダイビングもしてきましたし、ちょっとした実験もしてみました。

テーマは

です。

ラグーンシュリンプゴビー

ギンガハゼ

ギンガハゼ

こんなシーンはなかなか見れないですよね。そこで、

鏡に怒っているラグーンシュリンプゴビー

そう、鏡を使ってみました。鏡に映った自分の姿に起こっているハゼをパチリ。まさに「鳴かぬなら鳴かしてしまえホトトギス」。秀吉戦法ですね。できるだけ体格のいい個体を選んでみると成功率は上がりました。本当はゴールドバーシュリンプゴビーを怒らそうと思って鏡を持っていったのですが、巣穴から出てこなかったり、自分に負けて巣穴を変えるような軟弱者ばかりで、計画は失敗してしまいましたが。ギンガハゼとラグーンシュリンプゴビーは狙い通り起こってくれました。

その他に今回の旅行で撮った写真はこんな感じですが、いっぱいありすぎて紹介しきれません。後日GalleryにUPします。

Exyrias akihito

トゲツノメエビ

フチドリハナダイ

ヤツシハゼ属の1種-4

ケヤリ

こんなん見ていると、パラオに行きたくなったでしょ?私は帰ってきたばかりですが、もう一回すぐにでも行きたいです(笑)

2 Replies to “魑魅魍魎の世界@パラオ”

  1. 拓己 says:

    押忍!
    白石です。
    きたちゃん、お疲れ様でしたぁー。
    写真見せてもらいましたけど、あっつい写真続出ですねぇ???♪
    ほんでまた文章が面白い。
    にやにやして読ませて頂きました。

    あと個人的に熱かったのが、お好み焼きです。
    めっさ美味しかったです。
    キーワードは『てきとー』ですね。
    自分のポリシーにぴったりです♪
    ほんまにありがとうございました。

    また遊びに来てくださいねぇー。
    俺も進退決まりましたら、また連絡させて頂きます。
    押忍!

  2. kitachan says:

    拓ちゃんお疲れ様。パラオではいろいろありがとね。今回のパラオもムッチャ熱かったよ。天候は良くなかったけどね。

    私のようなマクロダイバーは、ダイビングの満足度はガイド次第っていうところもあるので、私のために今後も腕を磨いておいてください。

    >ほんでまた文章が面白い。

    いや、君の文章には負けますよ。あれはある意味天才やで。

    >あと個人的に熱かったのが、お好み焼きです。
    >めっさ美味しかったです。
    >キーワードは『てきとー』ですね。

    結構多くの人が作れないもんなんですね、お好み焼きって。
    でも拓ちゃん、自分は関西人なのにきちんと作れなあかんでしょ。
    もしかして親父がお好みマニアだから作らしてもらえなかったとか?
    いいデータベースが身内にいるんやから、有効に使わないと。
    練習あるのみです。

    >俺も進退決まりましたら、また連絡させて頂きます。

    おーっと。いいのか、このコメント?
    まぁ、いろいろ手伝えることがあったら手伝いますよ。資金からHP製作まで。
    成功してもらわないと「お好み焼き屋」をパラオに出せないので。
    頑張ってください。

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