以前作成したM67アタッチメントハーフミラーは一眼で使えませんでした。
鏡にぶつかった瞬間が一番撮りたいシーンなんですが、コンデジに比べると焦点距離が長いので、ピントが全然合わない。
コンデジではシャッターのタイムラグがどうしてもあり、ストレスが溜まりまくったので、一眼用のM67アタッチメントハーフミラーを作成しました。
肝の部分はリングストロボ一体型にしたことです。
リングストロボといっても、市販されている光ファイバー対応の水中用リングストロボはほぼ皆無なのですが、だからといってリングストロボも自作をっていうと大変な作業になるので、今回はプアマンズリングストロボを作ってみました。つまりミラーで光を屈折させることによってリングストロボと同等の機能をもたせる仕組みです。プアマンズストロボを英語で言うと「Poorman’s Flash」。「貧乏人のストロボ」という意味ですw
でも、このM67アタッチメントハーフミラーは水中で取り外しができるから、狙っていた被写体以外の被写体にでも対応できます。
上の写真を見たらどんな光り方をするのか一目瞭然ですね。
光の当たり方は・・・それよりも被写界深度うっすいうっすいんだけどw
- 塩ビ管 UV75 100mm
- 塩ビ管 UV125 100mm
- 塩ビドーナツ板 黒 板厚3mm 直径89mm 中心に74φの穴
- アクリルハーフミラー(透過率10%) 板厚3mm 直径85mm
- ドーナツ板 アクリル乳半両マット 板厚3mm 直径130mm 中心に86φの穴
- ステップアップリング 67mm→72mm
- アルミテープ
- カッティングシート 黒
- ステンレスネジ
(M67アダプター)
アンティス マクロポート105VR用
- 塩ビ管 UV75 25mm
- 塩ビドーナツ板 黒 板厚3mm 直径89mm 中心に74φの穴
- ステップダウンリング 72mm→67mm
- ゴムロール 厚さ1mm
- カッティングシート 黒
- ステンレスホーロー(止めネジ)またはユリヤねじ
アンティス マクロポート60用
- 塩ビ管 UV100 25mm
- 塩ビドーナツ板 黒 板厚3mm 直径114mm 中心に74φの穴
- ステップダウンリング 72mm→67mm
- ゴムロール 厚さ2mm
- カッティングシート 黒
- ステンレスホーロー(止めネジ)またはユリヤねじ
設計図もアップしようと思いましたが、単純な構造なので完成写真のみで十分でしょ。
今回はNikon Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8Dでの使用を前提にしているので、M67アダプター + ハーフミラーという構成での使用を前提にしています。基本的には保有しているストロボやレンズによって寸法等は変わるので、その辺はフレキシブルに対応して下さい。
カッティングシートやアルミテープは途中で剥がれてしまう事が前提なので、張り替えやすいよう接着する所とネジで固定する所に分けています。
M67アダプターは、INONのハウジングのようにポートにネジ穴が切ってある場合は不要です。またアテナ工央からM67レンズアダプターが発売されていますが、機能は同等なのでそれを使ってもいいです。ただアンティス用は大人の事情により発売されることはまず無いでしょうから、アテナに特注するか、私のように自作するしかないです。使いにくいですがINONのM67レンズアームでも問題ないと思われます。
材料の切断は業者に全てやってもらいました。(外殻のストロボの部分は除く)
穴は自分で開けたのですが、ボール盤を持っていないので垂直に穴を開けられず、組立の際はちょっと苦労しました。
でもココまで大きいと三脚が欲しいなぁ。Gorillapodじゃ使いにくそうなので、フルアルミの中古のミニ三脚を探そっと。